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【受賞インタビュー】#6 ベストクリエイター賞

苦労して得た成功のほうが、気持ちいい。

2020年度 広告カンパニー表彰式 ベストクリエイター賞MVP受賞者であり、
株式会社モノクラムの約190名のクリエイティブ集団にて、動画制作陣のチーフを務める
赤嶺 貴則(アカミネ タカノリ) さんに、熱烈インタビューを敢行してきました。

▼株式会社モノクラムについて
“デザイナーファースト”という理念を基に、高品質なクリエイティブを提供するシーエー・アドバンスの関連会社

赤嶺 貴則

2016年 株式会社モノクラム 中途入社
2018年 社員総会(表彰式)にて1度目のベストクリエイター賞を受賞
配属チームの立ち上げを2度経験、その後チーフを任される
動画事業チームへ異動・プレイヤーに転換し動画スキルを積み上げる
2019年 動画エディター職 UACチーム配属 チーフ拝命
2020年 「広告カンパニー表彰式」にてベストクリエイター賞MVPを受賞

デザインは「感性×ロジカル」

−改めてベストクリエイター MVP受賞、おめでとうございます。

ありがとうございます。
今から約半年前に、膨大な制作本数を依頼された時がありました。そういう時こそ、後輩に背中を見せるチャンスだと思い、出来ない理由よりも先に手を動かしました。
ここでの頑張りを見ていただいて、今回の受賞に結びついたのかなと思っています。

−輝かしくも2度目の受賞なんですよね。

実は2年前は動画担当ではなく、静止画デザイナーとして受賞させていただいたんですよね。
そしてその時所属していたチームが、コピーライターさんが起こした文字を見て制作をするというチームだったのですが、これがなかなか難しくて。勉強会として東京に行き、その時テスト制作をしてチェックをしてもらったのですが、その時のデザイナーさんにいただいたフィードバックが「●●年くらいの△△さんの作品みたいだね」というものでした。即座にこれまで見たことのある作品が出てくるデザインに関する知識・インプット量が別格だと衝撃を受けました。またアウトプットに至るまでの過程において、感性だけでなくロジカルに組み立てていくことの大切さをここで学びました。

−そんな赤嶺さんがデザインに興味を持ったのはいつ頃ですか?

高校卒業後、海外に行くか芸術大学に進むかで悩んだんです。
映画鑑賞が好きで、カンフー映画を見て「中国語の響きがキレイだな」と感じて、芸術大学ではなく上海の地に渡る事に決めました。上海では、知人主催のイベントでありがたいことにオファーを頂いてライブペインティングしたり、様々なイベントに参加する中でデザインに触れていきました。
これは帰国してから友人間で企画したイベントでの話ですが、友人がDJ、生け花、そして僕が特大の板にペインティングをするのですが、イベント終了後に日本を訪れていた海外の方が「その絵を売ってくれ!」と言って買っていってくれました。その時は単純に嬉しかったですね。

−それは嬉しい経験ですね!モノクラムに入社直後はいかがでしたか?

実務経験無しの状態で入社したので、先ほどもありましたが入社当時はデザインに関して、相当な回数のご指摘を受けました。「ここの表現気持ち悪いから直してみて。」とか (笑)
抽象的・感覚的に言われて戸惑ったことがありましたね。最初は苦しい時期が続きました。
ですがこの時ご指摘を受けて、デザインの基礎から学び、向き合ってきたからこそ今があると思っています。
また今では後から入社してきた方に教えるポジションを任せて頂いてるので、この時の経験を活かして
アドバイスする時はなるべく「どこをどんな風に変えれば良くなるか」など、しっかり言語化して相手に伝えるように工夫しています。
また人に教える以上、自分もよりクオリティを高めていかないとな、と意識付けできるので、教えることは僕自身のスキルアップにも繋がっていると考えています。

−いろいろな部署や配置転換を経験されて、NOと言いたくなったことは無いですか?

正直に言うと、特に動画担当に配属転換を通達された時はやっぱり驚きを隠せなかったですね。
会議の場で「動画事業を開始するから、そこのチーフを任せたい」と一言だけ言われて(笑)
動画事業の立ち上げメンバーで尚且つ他のメンバーをまとめるチーフを名乗らないといけない訳ですから、
やはり最初は少し不安がありました。
でもNO!とは1度もならなかったというか、言いませんでした。
これも経験と捉え、無理なんて言わずやってやるよ!の精神で乗り越えました。
結果どんな形や部署であれ、全てが自身のデザイン力となって返ってくるな、と思えたからです。
実際に日々制作をしている時も、デザイナーとしての経験が生かされているのではないかと思っています。
僕は動画制作だって、デザインがしっかりしてないものを動かしていっても汚くなるだけだと考えていて、
「デザインを最初から整える」ことの大切さを日々感じています。
今でもデザインが好きと、胸を張って言えますね。

−日頃から取り組んでいること、意識されていることはありますか?

制作に関しては極端な話、受け取り手がいないと成りたたない仕事だと思っているので、常にPC画面の先にいる、クライアントやエンドユーザーのことを考えて制作しています。
日常的に行っていることだと、デザインのインプットを増やすために常に新しいものには触れて、いろんな情報をキャッチしようとアンテナを張っています。
例えばインスタグラムやツイッターで好きなクリエイターさんの作品をチェックして、またそこからその人がフォローしている人のページを見たり。止まらないです。どれだけ時間があっても足りませんね。
特に横尾忠則さんの作品は好きでよく見ていて、刺激を受けます。

−制作に悩む新人さんへのアドバイスなどはありますか?

まず考えすぎず、創ることを楽しむことだと思います。
あとは先輩に聞いて評価を受けるのは大事だけど、その時に自分が聞きやすい先輩に聞くのではなく、うまいと感じる、技術がある先輩に聞いた方が間違いなく自身の成長に繋がると思います。近寄りがたい方でもこの人のクリエイティブがかっこいい、憧れると思える人に臆せずフィードバックをもらうのが近道だと思います。
あとは、これ以上ないってくらい、制作をやり込むことですね。これは断言します。やり込めばやり込むほどうまくなります。僕が実証済みです(笑)

また休みの日もデザイン勉強と動画制作を心置きなくしたいというこの経験から、部活動を発足しました。
その名も「モーグラ部」です。(モーショングラフィックス部 の略)
部活と言っても堅苦しいものではなく、各自好きなものを制作して披露しあう仲間、って感じです。
コラージュを動かしたり、草野球している人はその時の動画を編集など。

動画担当になったばかりの頃は土日祝日に部活をしていたので、実質休みの日も制作をしている状態でした。
あ、僕が作った動画があるけど見ますか?

−いいんですか!ぜひ見たいです!(動画閲覧中)…とてもオシャレで、音との調和もとれていて、完成されていますね!

いやいや(笑) でも、本当に楽しく、デザインを好きな心を忘れずにいたいとは常に思っています。

−チーフとして活躍されている赤嶺さんが思う、理想のチームの姿は?

お互いのデザイン上の弱みとかを高めあえるようなチームが理想だと思っています。
懇親会などで交流も大事だと思いますが、僕実は座ってお酒を飲むっていうのがあまり得意じゃないんです。
立ってたら平気なのですが、しっとり座ってたら眠くなりませんか?(笑)
また、仕事以外のところや悩みなどもしっかり聞いて、サポートしないといけないと日頃から考えています。
ちなみに僕自身でいうと、入社時に面接をしてくれた人事の方は現在グループ会社勤務となり、物理的な距離は離れてしまいましたが、5年が経った今でもコミュニケーションをとって繋がっています。以前業務量が厳しいと感じた時に相談したら、しっかりと聞いて受け止めてくれたので、僕もとても頼りにしています。

デザイナーかエディターかではなく、プロフェッショナルとして。

正直に言うと、今でもデザイナーに戻りたいと思わないと言えば嘘になります。
デザインが好きなので。
動画を作れるようになって、単純にスキルの幅が増えたし、新しい事にも柔軟な気持ちを持って挑戦していく事の大切さを肌で感じる事が出来ました。
定められた制作フローをしっかりと踏みつつ、クリエイティブのクオリティも担保していきたい。
またそこは自分や既存メンバーだけでなく、今後入社される新人さん含めモノクラム全体で成し遂げていきたいと感じています。

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