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Specialist - AI活用のリアル

AI時代に必要な“〇〇力”とは

シーエー・アドバンスでは、生成AIを用いたスキルアップと業務効率化が進んでいます。
生成AIに関連する業務で活躍中の砂川と照屋に、AI活用の実態や今後求められる人材像などについて話を聞いてみました!

照屋 健吾
メディア・ゲームカンパニー デバッグ・ODX事業に所属。
業務の課題について社内で相談を受け、生成AIやツールを駆使して日々対応にあたる。

砂川 竜馬
広告カンパニー AI事業本部に所属。
マネージャーとして、生成AIの業務利用を推進するプロジェクトに参画している。

目次

全社員で受講した「生成AIリスキリング」目指すはAIの民主化
新しいものへのポジティブな姿勢
AI時代に必要なのは“〇〇力”

全社員で受講した「生成AIリスキリング」
目指すはAIの民主化

――まずはお二人の仕事内容を教えてください!

照屋: 僕はDXエンジニアとしてABEMAやAmebaなど各サービスの業務課題を解決するためのプロダクトを開発しています。具体的には、AI技術を活用したツールやシステムを開発し、業務の自動化や最適化を図っています。

砂川:僕は生成AIの活用を全社的に推進するプロジェクトのリーダーをしています。組織のマネジメントをする立場で、生成AIのような技術を現場に落とし込む仕事です。

――近年、生成AIは世界的に関心が高まっていると思います。
  そんな中、シーエー・アドバンスでは生成AIがどのくらい浸透しているのでしょうか?

砂川:社内で全く使ったことがない人はいないと思います。2023年に「生成AIリスキリング」という取り組みがサイバーエージェントグループ全体で推進され、全社員の99.6%の6,300人が受講しました。もちろんシーエー・アドバンスでも同じ教材を全社で受講しています。

砂川:また、社内ツールに生成AIを組み込んでいるものも増えてきています。

今年リリースされた「極予測やりとりAI」もその一つです。
これは顧客への納品から配信までの流れを高速化するシステムです。クリエイティブの大量制作と最短当日配信が可能になるのでPDCAも高速になり、結果としてクリエイティブが陳腐化せず、よりよい広告パフォーマンスを実現できるようになります。 

現在使用しているシステムにもAIをどんどん組み込んでいきますし、既に2020年から100%AIで業務を行っている部署もあるくらいなので、浸透率100%は遠い未来の話ではなさそうです。 

照屋:社内で、個人のかかえる業務を効率化しよう、AIを使おうという人たちが増えている印象です。ただ、僕はもっとAIの民主化を進めたいとも思ってます。

いかに業務に生成AIを取り込み、改善していくかということを考えることが増えました。
AIを使ったプロジェクトがどんどん立ち上がって、僕の所属するODXチームにも相談が多く寄せられるようになってきました。

活用しようという動きはとても良いことなんですが、現状では業務に落とし込んで活用ができる人材となると限られているので、そういう意味でAIの民主化が必要だなと思います。

砂川:とはいえ、社内で行った生成AIの活用プロジェクトでは、735件以上の業務利用実績が得られました。これは当初想定していた目標の約2.5倍の実績で、かなりスピーディーに広がっていることがお分かりいただけると思います。

浸透の定義にもよると思いますが、少なくとも社員一人ひとりがAIに強い関心をもって向き合っていると言えるんじゃないでしょうか。

新しいものへのポジティブな姿勢

――続々と実務に活かされていっているんですね!
  AIを導入する際には、反発や戸惑いのようなものはなかったんでしょうか。

砂川:正直、僕自身は少し不安もありました。
でも実際にやってみたら、全体的にポジティブな結果でした 。

さっきのコンテストも、自然とプロジェクトが走ってプロンプト数も増えていたので、ランキング付けをしたり競い合ったりしていきました。その結果、最初の目標の2.5倍ぐらいのプロンプトが集まったんです。

こういう新しいものへの挑戦意欲はシーエー・アドバンスのカルチャーをすごく感じましたね。新しいことをやっていくぞ、変化に対応するぞっていうポジティブな意思があると思いました。

照屋:もともと極予測AI・極予測TDの存在もあったので、社風として皆AIを受け入れて、むしろ積極的に取り入れていこうという姿勢がみられるなっていうのが分かります。

グループを挙げて取り組んでいるので、着手のスピード感もかなり早かったと思いますし、そこは凄く強みなんじゃないかと思います。

――それだけAIが浸透していると、逆に新入社員が入りにくいのでは?と思えてくるのですが、そんなことはないでしょうか?

砂川:いや、今のところは皆“スタートライン”のイメージなので、そこは問題ないと思います。今から入社される方が違和感を覚えてしまうというよりは、皆スタートダッシュなので、むしろ今から一緒にやれてラッキーなんじゃないですか。

例えば0からエンジニアに追いつこうとすると、知識量も経験も積み上げるまで結構時間がかかると思います。でも生成AIは始まったばかりなので、今ダッシュすればすぐいい所までいけるんじゃないかなと思ってます。だから逆に、今やればやるほど他の人より頭一つ出ることになるよ、とメンバーには伝えてます。

AI時代に必要なのは“〇〇力”

照屋:AIを使いこなそうと考えると難しそうに聞こえるかもしれないのですが、最も重要なのは発想力”だと考えてます。
もちろん、AIでできる事とできない事を区別するために、ある程度の知識は必要です。
ただ大切なのは課題解決を見出す部分にあります。

技術的なスキルだけなら、できる人は他にもいます。何でもかんでも自分でやらなくてはと変に思ってしまうのではなくて、仕組み化を思いつく方が大事だということです。

おそらく今後最も活躍するのは、課題を見つけてアプローチを考えきれる人かな、と思います。僕も開発に携わる中で、自分にはなかった素晴らしいアイデアが出てきたときに、そういうことを生み出せる人は強い価値があるなと感じました。

――なるほど。つまり「これってAIでできそう」という発想に至ることが大きな価値になるということでしょうか。

照屋:そうです。かといって、何でもかんでもAIに当てはめればいいということではないですよ。AIでできる事やリスクを把握した上で、ちゃんと解決策を出せる人を目指すのがいいんじゃないでしょうか。

それからAIが進化するスピードは早いので、情報のキャッチアップは常に必要です。先月まで良かったものが古くなるケースも散見されるので。

シーエー・アドバンスには生成AIに触れられる環境もあれば、周囲にAI化に取り組む人も沢山いて、そういうプロダクトもあります。それらを参考に「こんなこともできるかも」ってどんどん開発が進めばいいと思ってます。

何か小さくても身近な課題を解決できれば、そこから発展させていけるので、難しく考えすぎず、まずはトライしてみてはどうでしょうか。

砂川:それは本当にそうだと思います。

それから、よく言われることなんですが、今やっているものから発想するんじゃなくて、生成AIのある世界でどう仕事するかっていう視点も大事ですよね。AIがあることを前提に、仕事の方を最適化したり、時には設計をまるごと変えることも必要かもしれないです。

――そんなパターンもあるんですか。

照屋:あると思います。棚卸しして設計から考え直すのって、事業を問わず共通して大事なことですよね。生成AI自体は、一つの手段にすぎないので。
ただ、そうやって課題を見いだせて解決策を導ける人は強いと思います。そういう人はAIじゃなくても、新しいものをキャッチアップして理解し、提案するまでの能力が高いのかなって思います。

――AIは色々できそうな気がしちゃって、逆に何から始めていいかわからない人もいるんじゃないかと思うんですが、そういう時は何から始めたらいいですかね。

照屋:シーエー・アドバンスだと研修やツールがあるので、一歩目って踏み出しやすいんですよね。改めて考えると難しいかも……。
やっぱり自分の身近なところからじゃないですか。例えば何か文章を書くときに、清書の前にAIに添削してもらうとか。

砂川:AI活用の前に、自分の業務を洗い出してみると良いかもしれないですね。それを「AIでできないか」考えてみる感じで。そしたらどこをAI化したほうがいいのか、現実的に考えられそうじゃないですか。160時間あるうちの10時間割いてる業務をAIに任せてみようとか。

照屋AIも完璧じゃないので、期待しない反応もあると思います。そこで「1回うまくいかなかったから使えない」となるのは、もったいないかもしれないです。それをベースに指示する内容を改善したり、用途に合ったツールを使ってみたり、色々試せるので。

砂川:すでにリリースされている生成AIのサービスを使ってみる、とかでも良いですよね。業務に活かすことを考えるのも大事なんですけど、まず世の中にどういう技術があって何に活用できるのか知るというか。

照屋:あとは皆でやるのが重要かもしれません。一人で何かやりきろうというよりは、皆でちょっと何かやってみよう、くらいのほうが楽しめると思います。ちょっとふざけてみたり、ワイワイ遊びみたいな感覚で。そういう意味でも、シーエー・アドバンスは周囲で触っている人も多いので、入りやすい気がします。

繰り返しになりますが、ある程度理解したら身近なテーマで触ってみるのが一番だと思います。まだ全く触れたことがない方は、生成AIと会話してみることからやってみても良いんじゃないでしょうか!

――お二人とも、今日は本当にありがとうございました!

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