株式会社サイバーエージェント(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:藤田晋、東証プライム上場:証券コード4751)の連結子会社で、インターネット広告事業・メディア事業・クリエイティブ事業などを行う株式会社シーエー・アドバンス(本社:沖縄県那覇市、代表取締役社長:内藤 貴仁)は、「沖縄のインターネット産業の未来を創る」というミッションを掲げ、 常にウェブサイトの作成プロセスの最適化を目指してきました。
この度、AWS Copilot CLIの導入事例として、Amazon AWS 公式ブログに紹介されましたのでお知らせいたします。
詳細は、以下のURLをご参照ください。
■AWS 導入事例:株式会社シーエー・アドバンス
https://aws.amazon.com/jp/solutions/case-studies/ca-advance/
当社はAmazon Web Services(以下、AWS)のAWS Copilot CLIを導入して、ウェブサイトの立ち上げにかかる時間を4時間から1時間に短縮しました。
AWS Copilot CLI について
AWS Copilot CLI は、お客様が AWS でコンテナ化されたアプリケーションを素早く起動し、簡単に管理することを可能にするコマンドラインインターフェイス (CLI) です。
AWS Copilot CLI はシンプルな宣言型のコマンドセットを提供し、これにはお客様が素早くデプロイできるように組み込まれたサンプルやガイド付きエクスペリエンスが含まれます。
アプリケーションコードを記述した後は、Copilot がレジストリへのプッシュ、タスク定義の作成、およびクラスターの作成などのデプロイライフサイクルにおける各ステップを自動化。
AWS のベストプラクティスに基づいた、新しいアプリケーション向けのデフォルトのアプリケーションタイプが提供されており、デベロッパーの生産性を向上させ、クラウドでのコンテナの実行をシンプル化します。
実稼働対応のサービスをスピンアップするために必要なのは、AWS Copilot CLI 、AWS アカウント、およびお客様のコードだけです。AWS Copilot CLI は一般提供されています。
※Amazon Web Services(2022).「AWS Copilot CLI」.
https://aws.amazon.com/jp/containers/copilot/ ,(参照 2022-06-24)
AWS Copilot CLI 導入に至った経緯
サイバーエージェントグループ子会社の複数のコーポレートサイトを運用するにあたり、下記が課題となっていました。
・EC2内にnginx + Apacheにて各サイトのVirtualHostを切って複数のサイトを運用
→負荷に合わせたスケールイン/アウト時におけるコンテンツ同期
→アクセス急増などによるパフォーマンス劣化が、他サイトにも波及してしまう点
この課題を解決するべく、AWS Copilot CLIには以下の利点があると判断し、導入する運びとなりました。
・各サイトごとの負荷に合わせた迅速なスケーリングが可能になる
・EFSを利用し、サーバ間コンテンツ同期が容易になる
・Copilotにより、サイト稼働のために必要な要素(インフラ)を自動作成してくれるため、同環境の管理運用も簡単になる(運用引き継ぎも簡単、新規サイト追加も)
実績の概要
AWS 導入事例でも記載いただいている通り、サイト新規構築における作業の効率化が実現し、可用性の向上(各サイト別でWEBサーバが分かれたので、特定のサイトへのアクセス急増やダウンによる影響を他サイトが受けにくくなった)など、セキュリティ面でも大きく貢献しました。
先日のApache HTTPサーバの脆弱性が確認された後のアップデート対応においてもアップデート対応作業の効率化がされました。
今後の展望
上記の案件におけるインフラ運用を簡易化することが出来たので、今後は同作業をサポートできるメンバーへの引き継ぎを進め、属人化を回避することで環境構築におけるボトルネックを回避していきたいと考えております。
また、シンプルな構成のWEBサイトだけでなく、少し複雑な社内で開発されているシステムへの導入を進め、各開発メンバーがこのツールを使いこなせるようになることで、インフラの複雑さに悩まされることなくアプリケーション開発へ集中でき、新機能開発や改善のPDCAが高速化する状態を作っていきたいと思います。